木造建築
木造建築
近年では国も木造建築の普及に力を注いでいるため、国からも後押しのある建築方法です。鉄骨やRCで造る建築は解体されればリサイクルできない廃棄物となってしまいますが、解体後もう一度部材を使いなおすこともできる木造建築は持続可能な社会に必要な建築資材です。
鉄やコンクリートは有限の資源ですが、木は再生産が可能な循環型資源です。
木造建築での鳶職人の役割
木造建築だけではありませんが、建築現場において一番最初に現場に入るのは、あまり知られていませんが大工さんではなく、鳶職の人たちです。
鳶職人は、基本的には建物を配置する位置を確認し、現場敷地内で実際に決めて基礎工事を始めます。基礎工事が完了して、足場を組み建前の時に大工さんと力を合わせて、柱や梁を組み上げていくまでが鳶職人の役割となります。現場によっては、建前から大工さんだけが請け負う場合もあります。
鳶職人と大工さんの違い
大工さん
具を利用し、柱や梁などの組み立てや部材の調整、ボルト締めを行う
建物全体を見渡して様々な道具や工具を使って家をつくります。
鳶職人
高いところをメインとした仕事を専門とする職人
クレーンで持ち上げられた部材を受け取り、どんどん組み立てていきます。鳶職人は、それぞれ高所の足場組立てをする「足場鳶」、鉄骨建築を専門とする「鉄骨鳶」、また工事現場の多種多様に合わせ、危険な場所には現場から落下しないようにネットを張ったりもします。
鳶職人の仕事風景
木造住宅の足場建設だけではなく、建前もおこないます。
熟練の技術を持った職人が木造建築の作り上げていきます。